46枚目から。

舞台と音楽のある暮し。

アイドルという職業について

毎日お仕事ご苦労様です。

できたら楽しくお仕事ができたらこんなに幸せなことはありません。ただ、たいていの人はみんな、やりたくもない仕事を、歯を食いしばって頑張っています。

 

その中でも、アイドルという職業は、みんな楽しそうでキラッキラしてて、一部の人からすると「遊びながらお金稼げたらこんな楽なことないよね」って思われたりもするんじゃないでしょうか。昔の私がそうでしたから。

 

モーニング娘。工藤遥さんが卒業すると聞きました。友達が推しているし、私も現在のメンバーの中で唯一知っていて、好きだと思えたメンバーですからすごく衝撃的なニュースでした。

理由は、やりたいことができたから、だと聞きました。芝居をやりたいらしいんですが、それに対して、批判のコメントを見てしまったのが、今日ブログを書きたいと思った動機です。

 

結論からいうと、アイドルに限らず、女性という性では、男性よりもずっとずっと、大人になることを求められているような気がするんです。

 

私がジャニーズ含めアイドルグループが好きな理由って、いつまでも子供みたいにケラケラ笑っていられるところです。でも、アイドル、特に女性アイドルにはだいたい「卒業」や「引退」がつきまといます。ジャニーズは続けていくことを前提としたアイドル像を作った初めての会社なんだとはほんとに思っています。(某Sグループのことはだいぶ腹立たしいですが一旦脇に置かせてください)

 

最近では、男性がずっとアイドルをしていることに関しても寛容な世の中になってきていますが、女性はやはり子供を作って家庭を維持していくことを考えてみると、続けてはいけないとか、そういう雰囲気があるんでしょうか。今の文化のままだと、男性アイドル(40)は賞賛され、女性アイドル(40)は「いい歳して」って言われる世の中がずっと続くのでしょう。

それは家庭のことに限らず、やりたいことをやるためにアイドルというものをやめなきゃいけないという考えにも繋がっているような気がします。役者としてやりたいから、歌手になりたいから、アイドルをやめる。でも、やってることって、演技をしている時間が長くなった、歌ってる時間が長くなったというだけで、そこまで変わっていないような気がします。

 

そこで思い出すのが、いつか横山裕が言っていたこと一言。

 

「(俳優も、お笑いも、歌も、なんでもやりたい)だから、ジャニーズなんですよ。」

 

アイドルだったら芝居やったらポシャるとか、歌なんか下手くそだからやめろとか、そういうことを言っちゃう人たちにこの言葉を聞かせたいよね。

 

アイドルっていうマルチにできるステータスがあるから、なんでもやって許される(許されるっていい方はちょっと語弊があるかもしれないけど)んじゃないのかって問いたい、私は。

 

でも、女の子がアイドルをやめなきゃいけない状況がいつまでも続くのは、やりたいことがあるならそれだけをやらなきゃいけない、一つに絞れないのは子供じみている、なんていう考え方がずっとずっと蔓延っているからなんじゃないのかな。

 

そうそう、余談ですけど、もし、卒業も引退もない女子ドルが居たとしたら、小林麻耶さんみたいな感じになるんじゃないのかなって思います(笑)いいじゃん、かわいいじゃないか「おばさんアイドル」。(誤解を恐れずに勇気を振り絞って言った一言だということは汲んでほしい←)