三浦春馬という役者
先日、地球ゴージャスプレゼンツ「海盗セブン」という舞台をDVDで観ました。
地球ゴージャスは昨年の「Love Bugs」で初体験しました。城田優さんが主演みたいな形で、マルシアさんなんていう「テレビのひと!!」もいるし、元宝塚の蘭寿とむさんに落ちかけた思い出なんかもあります。あとは地球ゴージャスってねぇ、ゴージャスって言い過ぎちゃうか?と思ってたら本当に足元掬われますからね。ゴージャスという言葉すら地球ゴージャスのド派手さ、華々しさからしたら劣るんじゃないかってくらいwアンサンブルキャストの一糸乱れない、かつ大きな舞台が足りないくらい彼方此方へ動き回る様子と、その大勢の中でも霞まない(当たり前だけど)ひとりひとりキャラクターの立ったメインキャストの圧巻のパフォーマンス。舞台好きな人は一回劇場で見た方がいいと思います。迫力がすごいから。
Love Bugsを観た一週間後くらいに、ブックオフで海盗セブンのDVDを見つけたので、衝動買いのような形で購入。
でも、舞台のDVDって、最近は忙しいのもあってなかなか見ようって気にならないんですよね。映画もそう。
DVDだとどこか「いつでも観れるやん」って思ってしまうところがあって、結局レンタルビデオも延滞して観ないで返すという勿体無い事態が相次いでいて「あんたレンタルビデオ向いてへんわ」って友人に言われました。
映画とか、劇場に行けば、その日のその時間の予定をしっかり空けて、気持ちを作って観る事ができるので、拘束時間がある方が私には向いているみたいです。(笑)
まぁその話は置いておきまして。
そんな前に買っておいた舞台をなんで今見ようと覚悟が整ったかと言いますのは、
職場が変わって、有難いことに大好きな舞台に関われる仕事に携わることになりまして、それにかこつけて改めていろんなジャンルのエンタメに触れておきたいと思ったのです。
なんの話してたんでしたっけ。あっそうか地球ゴージャスの海盗セブンね。
お話としては、まぁタイトルから想像つくかもしれませんが、世界で最も有名で、優秀な盗賊といわれ、最後に盗むものがなくなった彼らが最後に7つの海を盗んだという伝説を持つためその名がついた海盗セブンという7人の盗賊が居て、その噂を聞きつけたフィクサージョーという銭ゲバのおじさんが金儲けのためにその7人を自分の屋敷に招いたことから起こる騙し合いあり、笑いあり、涙ありのエンターテイメント作品です。
地球ゴージャス主宰の岸谷五朗さんと寺脇康文さんは、安定のダンディおじさんなんですよとにかく。ボケてはツッコんで、でもキメるときはしっかりヒットを打ってくる。アラフィフおじさんの鑑ですねほんとに。
そして大地真央さん。さすが元宝塚、煌びやかな衣装を着てもぜんっぜん負けないほどの内からの輝きね。そんな人が古いギャグとか小ボケ挟んできたらそりゃ笑うわ。ずるい。
それから森公美子さん。バラエティでしか見たことないから一度歌手、演じ手としてのモリクミさんを見てみたいと思ってたのですごく嬉しかった。ただ、少し残念だったのは、大地真央さんと姉妹役だったので、大地真央さん演じるカマイタチ瑛子のコピーであり、ネタ要員全開なところがあって、自分の期待してたところと違っていたので、他のもぜひ見てみたいと思いました。
そして、ようやく本題に辿り着いたけど。
三浦春馬という役者のポテンシャルがすごい。
三浦春馬くんといえば恋空だったりごくせんだったり、映画・ドラマの主演で今をときめく若手俳優って感じのイメージだったんですけど、舞台役者としての演技の幅をしっかり持ってる人なんだと思って、すっかりファンになってしまいました。
この海盗セブンでの三浦くんは、ワイルドアッパーという、7人の中でも若くて勢いのある盗賊なんですけど、もう自分!自分!自信が服着て歩いてるみたいな役なんですけど、とにかくぶっ飛んでるんですわ。必殺技である破壊力抜群のアッパーの欠点が遅すぎて相手に見切られてしまうという可愛さ付き。
でも、その裏には、愛に飢えて、認められたいと願ってきた繊細な思いがあり、その裏側までしっかり観客に届けてくれる。
あと歌とダンスね。舞台で声出すのってそれだけで大変だと思うし、ましてワイルドアッパーの歌なんてアップテンポな曲ばっかりなので、あれを歌って踊って演じきれるというところはもっとみなさんに知ってもらいたい。
あと、個人的な思いとしては、あの役、あと15年早かったら戸次重幸がだいぶハマり役だと思います。ああゆう戸次さん本当に好きだし、あんなキャラとっても好きだから、ぜひ見たかった。今はもういいおじさんですからね彼も。あの青臭さはもう出ないんだろうな。妄想で補填しましょう。(笑)
三浦くんの舞台があるという情報がありましたら、わたくしまでご一報ください。次こそ飛んでいきます。