ハムレットと自分を重ね合わせて
こんにちは。
夕陽が沈みかけている中、私はただいま大阪の梅田を出て、名古屋へ帰るバスの車内におります。
今回は、友人の誘いで、Patch Stage vol.10 「羽生蓮太郎」という作品を見にきたわけなんですが。
やっぱり劇場という空間は素晴らしいですね。
何百人収容の大きな劇場ももちろん素敵ですが、小劇場は役者さんの息遣いや表情だけでなく、照明の動きやステージの天板までよく見えていいですね。
よく私は大なり小なりの舞台を観に行った時「生きてた!!」って感想を口にすることが多いんですが、役者さんが自分と同じ空間に生きて、私たちの頭の中とは離れたところで動いている(言ってしまえば当たり前のことですが、俳優さんやアイドルの応援をしていると二次元のもののように錯覚してついつい忘れがちになってしまうような気がします)ということが手に取るようにわかるのが小劇場ですね。
いろいろと思うことはたくさんあったんですが、追加公演もまだ終わってないことですしそれはLINEでお友達と共有することとして。笑
今日私が車内の暇つぶしとして書こうと決めたトピック。それが羽生蓮太郎のワンシーンにあります。
羽生蓮太郎というお芝居は、有名なシェイクスピアのハムレットを原作としています。私が強く惹かれたのは、「ハムレットを原作としている」だけで終わっていないところです。
タイトルをもじって日本風にアレンジしたり、タイトルだけ借りて全く違うストーリーを作り上げるというものはよく聞きますが、それらは原作と並行して同じ次元に存在しないことが、明言されないうちに共通認識としてあるような気がします。
しかし、羽生蓮太郎は、ハムレットという原作を同じ次元に共存させて、そのうえに自分の状況を重ねた主人公蓮太郎が「俺はハムレットやない。」と原作に対抗します。原作の存在を劇中で認め(認め、なんて言葉を使うとよくないのかもしれないけれど、)それも引っくるめて、ストーリー展開にうまく取り入れられていて、原作に付かず離れずの良いお芝居だと私は思いました。
そして、重ね合わせるという点でもうひとつ。
私、人の好きな人ばっかり好きになっちゃうんです。
人に限らず、物だったり音楽だったりもそうなんだけど。
誰かが好きって言ってたから、聴いてみたら好きだった、見てみたら好きだった。でも、あんまり自分から開拓できたことはありません。それってすごく他人に流されてるようで、自分がないようなことなのかなって思ってました。
でもね、私はどこか、好きな人たちを自分とその友人の関係性に重ね合わせて見ちゃうところが人一倍強いみたいなんです。
長いこと友達をやってくれてる人たちならきっと「あー、あにょってそうだわ」って笑ってくれると思います。
趣味や好きな物って私の中では、自分の分身なんです。だから、誰かを好きだからこそ、その人の好きはできるだけ好きでありたい。
それだけ思いを強くしてしまうからこそ、いざ喧嘩した、嫌いあって離れた、なんてことがあると、好きだったものも嫌いになっちゃうのがよくないんですけどね(笑)
結局何が言いたいのかいつも通りフワッとしてもうた.....
とにかく、楽しい2日間でした!
また、大好きな友達と一緒に大阪で観られたらこんなに幸せなことはありません。
素敵な週末をありがとうPatchさん。
これからも応援します。